レーション戦争
- レーション戦争
- 火球戦争
| 基本情報 | |
|---|---|
| 分類 | 戦闘分類 |
| 年代 | 3248年 |
| 場所 | |
| 結果 | ラジェンドラ条約締結 |
| 交戦勢力 | |
| 指揮官 | |
| 戦力 | |
3個旅団戦闘団 2個戦闘偵察大隊 3個砲兵大隊 |
5個師団 2個砲兵旅団 3個師団 1個騎兵旅団 |
| 損害 | |
若干数の無人機 |
軍人・民間人に多くの被害 聖樹の森の大半の焼失 大墳墓の核攻撃による破壊 |
レーション戦争はキヤナ戦争の一部。地球側のエオラム合州国とキヤナ側の東方大陸帝政連合との最初の戦争。また、アポラ連星系における異天体勢力同士の初の戦争でもある。
背景
LC3240年、太陽系第二惑星である地球は破局噴火と核戦争による大災厄に見舞われた。この大災厄により地球の気候は寒冷化し、人類の存続が危機に瀕することとなる。そんな中、地球の一つ外側を公転する第三惑星キヤナが居住可能な天体であり、安定した気候を有することが判明した。これを受けて、エオラム合州国が率いる世界連合は、種の存続をかけて天への進出を決意する。
しかし、世界連合各国による第三惑星の調査過程で重大な問題が発覚した。キヤナにはすでに知的生命体による文明が存在していたのである。さらに、半世紀前から地球由来の探査機やプローブの残骸との接触により、すでに多くの犠牲者を出していた過去があった (詳細はキヤナ探査の項目を参照)。結果として、キヤナの人々の間には「天からの来訪者」に対する強い警戒心と恐怖心が根付いていた。
最初にキヤナへ到着した合州国の先遣部隊は、キヤナ東方帝国の一領主であるスカルスヴァール伯爵領(Skalzvarr)のアルメデライト近郊に着陸を試みた。しかし、過去の経験から「天からの脅威」に備えていた東方帝国軍は、着陸前から対空砲火を開始した。
生存した先遣部隊は強行着陸を余儀なくされ、現地部隊と交戦。高度な装備で武装した合州国軍は、東方帝国軍に甚大な被害を与えた。しかし戦局を決定的に悪化させたのは、思いもよらない事態だった。
地球からの長距離軍事輸送を支えるため、合州国軍は大量の軍用レーション補給システムを展開していた。軌道上のステーションから惑星表面まで、自動制御された輸送機と装甲車による補給網が張り巡らされていた。
この補給システムが、東方帝国の人々の目には「天から降り注ぐ大量の侵略兵器」と映った。戦闘が始まって間もなくして、1機の補給用スペースプレーンが戦闘被害を受け、制御系統に重大な故障が発生。本来の着陸予定地から大きく逸れ、アルメデライト近郊の聖域とされる古代寺院周辺へと降下を始めた。皇室の巡礼の途上でちょうどその寺院を参拝していた東方帝国のサフィア第二皇女の一行は、突如轟音とともに現れた巨大な機影に驚愕する。制御を失った補給機は寺院上空で激しく機動、その衝撃波により皇女の乗る馬車は転覆し、皇女は重傷を負った。神聖な寺院での前代未聞の事態に、東方帝国中が激震が走る。
皇女の負傷と、止まることのない「天からの侵略」の恐怖が決定打となり、東方帝国は「天上勢力」への全面戦争を宣言。以後、合州国軍の補給網に対する徹底的な破壊作戦が展開されることとなった。こうして、惑星規模の補給戦という異様な様相を呈した戦いは、後に「レーション戦争」と呼ばれることとなる。
経過
マシュマヘンネの戦い
帝国の戦力は第1軍(5個師団+2個砲兵旅団)と第2軍(3個師団+1個騎兵旅団)、対するエオラム軍の戦力は第1次キヤナ派遣部隊(3個旅団戦闘団+2個戦闘偵察大隊+3個砲兵大隊)。ラペア人拠点への攻撃を決定した東方帝国は、わずか二週間で動員を終わらせ列車を用いて移動。しかしこれはラペア側の偵察衛星によって完全に看破されており、即座に対応された。この際、帝国国内のいくつかの路線に隕石が落ち、動員兵の戦地輸送計画を大幅に狂わせていたが、これがラペア人による人為的な人工衛星落下であるとは知らず混乱が生じた。
アルメデライト市強襲
エオラム軍は戦線後方遮断のため、帝国軍の司令部があったアルメデライト市に対して軌道上から降下強襲を行った。凄まじい熱のロケットエンジンにより街は吹き飛ばされ、帝国軍は対応戦力を損失。切り離されたカプセルから出現した機甲戦力によって市内は制圧された。
シュラルガード上陸作戦
裏冠海から海上部隊がシュラルガードを急襲。アルメデライトの奪還のために裏冠海の北側に向かっていた東方帝国軍は不意を突かれた形となった。
カーネライトの戦い
カーネライトに中距離弾道弾による攻撃が加えられ、その後に軌道降下による占領が行われた。
C作戦(聖樹の森の破壊)
合州国軍は東方帝国の戦意喪失のために聖樹の森を焼き払う作戦を行った。合州国軍は無抵抗の森の民を虐殺し、燃料気化爆弾による大空襲を行った。
崩れ去る大墳墓
文化的象徴であった聖樹の森が徹底的に破壊されたことに逆上し、一層戦意を強めた東方帝国は徹底抗戦の意思を示した。激しい抵抗を見せた東方帝国にしびれを切らした合州国は、森の中でも最も象徴的・歴史的建造物であるシャシャンパ大墳墓に対して核攻撃を決行した。攻撃により大墳墓は原型をとどめないレベルで破壊された。これにより東方帝国の戦意は完全に挫かれ、ラジェンドラ条約の受け入れに繋がる。
戦後
「ラジェンドラ条約」の締結
和平交渉の末、キヤナ軌道上の輸送船"ラジェンドラ"船内にてラジェンドラ条約が締結された。皮肉にも、キヤナ人で初めて宇宙に上がったのはこの全権大使であった。
エオラムが提示した条約の内容は大まかには以下の通り
- 東方帝国内の五つの港の開放
- マシュマンヘイネ平原の一部割譲
- 二つの条約を締結の要求 この条約は明らかに公平ではない不平等な通商に関わる項目であった。
- 労働力の提供要求 賠償金を払わせるのが本来では筋だったが、キヤナの通貨を使うことを拒んだうえ、合州国の土地となった基地の開墾にキヤナ人を利用しようとした。