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ヴィラロナ王国([[ヴィエル語|備]]:Fiustáirecite ru | ヴィラロナ王国([[ヴィエル語|備]]:Fiustáirecite ru mVierearóna、フュスターリャキーテ・ル・ミリャローナ、[[ロトン語|旅]]:Vijres Krenkstoor、ヴィエレス・クレンクストール)は[[バゼア大州]]の北部に存在した立憲君主制の国家。[[バゼア諸国共同体]]の一国である。人口は3240年1月時点で1億4000万人ほど、首都は[[エルスティーナ]]、最大都市は[[アインフィエル]]。北方にて[[ルーテンシク共和国]]、南方にて[[ユネア連邦]]、[[ラデア共和国]]と隣接する立地にある。[[イーレ人]]と[[ヴィエル人]]を主な構成民族とする多民族国家であり、人種差別を問題に抱えている。 | ||
冒険時代は[[ノーツェア王国]]の植民地であった。[[イーレ大州]]に気候が近かった事から[[エオラム合州国]]と同じように、プランテーションではなく入植地として扱われていた。これを要因として近代的な価値観が根付き、[[バゼア大州]]で唯一の民主主義国家となっている。広大な国土に多くの人口を抱え、外海へのアクセスもあるという比較的恵まれた立地条件から多くの投資を集める事になり、[[蒼天世]]には「バチュカの雪融け」と呼ばれる工業化と経済発展を経験する事になった。その最たる例として3154年13月9日の[[ラーロ1号]]の軌道投入が挙げられ、途上国とされていながらも宇宙開発の三番手に躍り出ていた。 | 冒険時代は[[ノーツェア王国]]の植民地であった。[[イーレ大州]]に気候が近かった事から[[エオラム合州国]]と同じように、プランテーションではなく入植地として扱われていた。これを要因として近代的な価値観が根付き、[[バゼア大州]]で唯一の民主主義国家となっている。広大な国土に多くの人口を抱え、外海へのアクセスもあるという比較的恵まれた立地条件から多くの投資を集める事になり、[[蒼天世]]には「バチュカの雪融け」と呼ばれる工業化と経済発展を経験する事になった。その最たる例として3154年13月9日の[[ラーロ1号]]の軌道投入が挙げられ、途上国とされていながらも宇宙開発の三番手に躍り出ていた。 | ||
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この国は他の[[バゼア大州]]諸国と同じく、[[ノーツェア王国]]によって植民地化されるという苦い歴史を持っています。[[イーレ大州]]に環境が近かったため多くの[[イーレ人]]が移り住み、社会構造は大きく変えられていきました。 | この国は他の[[バゼア大州]]諸国と同じく、[[ノーツェア王国]]によって植民地化されるという苦い歴史を持っています。[[イーレ大州]]に環境が近かったため多くの[[イーレ人]]が移り住み、社会構造は大きく変えられていきました。 | ||
その爪痕は未だ残っており、移住者の子孫と先住民族[[ヴィエル人]] | その爪痕は未だ残っており、移住者の子孫と先住民族[[ヴィエル人]]との間で対立が絶えず、不安定な状態が続いています。それが足枷となり、経済大国となった[[エオラム合州国]]とは対照的に「先進国になりきれない国」と揶揄されています。しかし発展を見込める要素を数多く持っており、今後の動向が注目される国ではありました。 | ||
そう、[[大災厄|あの災害]]が起こるまでは。 | そう、[[大災厄|あの災害]]が起こるまでは。 | ||
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== 歴史 == | == 歴史 == | ||
ヴィラロナの起源は[[フレス人]]にある。元々彼らは中央イーレにて狩猟採集生活を営む民族であったが、気候変動等を理由として南西方向へと進み[[バチュカ海]] | ヴィラロナの起源は[[フレス人]]にある。元々彼らは中央イーレにて狩猟採集生活を営む民族であったが、気候変動等を理由として南西方向へと進み[[バチュカ海]]南岸に到達、定着する事になり、[[バゼア系民族]]の歴史が始まった。豊かな大地を求める彼らは[[タド・アレム川]]流域に栄えた[[ギザン朝イルカード帝国]]と接触。侵攻の末これを滅亡させる。そのまま破竹の勢いで西進し、紀元年頃には[[トメキル朝ヒルグアーレ帝国]]の征服も成して[[イーレバゼア大陸]]を横断する巨大帝国を築き上げていた。しかし王位継承を巡って[[フレス帝国]]は内部分裂を起こし、そこを突く形で複数の国家が独立。[[フレス人]]は東へ東へと押し戻されていき、10世紀には大陸の端に達して[[北フレス帝国]]、[[南フレス帝国]]、[[東フレス帝国]]の三つに分岐した。順にヴィラロナ王国、[[フレステア王国]]、そして[[プラデンス王国]]と[[レチョヴ王国]]へと繋がっていく。 | ||
かくして現在の[[バゼア大州]]北部に到達した[[ヴィエル人]]であったが、国家としての基盤が崩壊しているその状況のため、周辺諸国の干渉の元で帝国継承を巡る争乱に明け暮れる事になる。諸侯による群雄割拠はやがて10の国家へと収斂し、互いに覇を競う戦国時代へと突き進んでいった。数世紀に渡る戦乱の末2304年、最も北に位置するアルトレーナがこれを統一し、現在に続くシェステューラ朝ヴィラロナ王国の原型が出来上がる。しかし程なくして[[イーレ大州]]や[[ハメア大州]]北部の[[冒険時代]]が始まり、[[ノーツェア王国]]による侵略を受け滅亡、同国の植民地となった。植民地時代は薄明大戦後まで続き、緩やかな脱植民地化の流れの中で独立が決定した。しかし多数の移民を受け入れていたヴィラロナには人種差別が問題として残り、蒼天世中期までそれらが法制化されたままとなっていた。抗議はやがてテロリズムへと発展し、暴力の応酬がこの国の発展を阻害する大きな要因となっている。 | |||
== 政治 == | == 政治 == | ||
ヴィラロナは正式名称に王国が入る通り王を君主として戴く君主制を採る。ただしそれは民族の象徴としてのみの存在であり、政治はあくまで国民が担うとする国民主権の原則の元に国家が運営される。政治体制は議会主権と権力融合を特徴としており、立法府たる王国評議会を最上位の機関であると定義し、行政府はその構成者から成る。このため評議会議長が政府代表として位置付けられ、三権分立を行う国家とは区別される。こうした民主主義の体制は[[バゼア大州]]では数少なく、「バゼアの優等生」として多くの投資を集める要因となった。[[イーレ大州]]、[[エオラム大州]]、[[エウステレア大州]]といった先進地域は開発され尽くしており、ある程度地盤が整っていたヴィラロナがその次の投資先として好まれたのである。しかし実際は[[イーレ人]]と[[ヴィエル人]]の間の対立があり、内戦とまでは行かずとも決して安定しているとは言えない状況下にあった。このため他の地域の発展に伴ってヴィラロナは次第に見放され、いつしか「先進国になりきれない国」と揶揄されるようになった。[[エオラム合州国]]と歴史や地理条件に類似があるため、「失敗したエオラム」と言われる事もある。 | |||
外交の面では[[バゼア諸国共同体]]に属しており、[[バゼア大州]]最大の国家であるこの国は同地域の安定化と発展に多大な役割を果たしている。それ以外には投資を呼び戻す目的で[[イーレ大州]]を重視しつつ、国際協力にもある程度の貢献をするなど典型的な民主主義国家の方策を採っていた。ラディルカード圏とは経済競争を繰り広げているが外交上は良好な関係を築けており、周囲に目立った脅威が存在しない恵まれた立地条件にある。ただ唯一[[全ラペア集産ラニヴェ主義インターナショナル|インターナショナル]]の存在には危機感を示しており、他国と協調して制裁を課すなど時と場合によっては敵対行動に及ぶ事もある。 | |||
外交の面では[[バゼア諸国共同体]]に属しており、[[バゼア大州]]最大の国家であるこの国は同地域の安定化と発展に多大な役割を果たしている。それ以外には投資を呼び戻す目的で[[イーレ大州]] | |||
== 軍事 == | == 軍事 == | ||
ヴィラロナ王国は国軍として国防軍と保安軍の2系統の軍事組織を有する。前者は陸軍・海軍・航空宇宙軍、後者は陸上保安軍・海上保安軍から成り、合わせて5軍から編成されている。自国の主権領域と関連地域の防衛行動や災害派遣を存在意義とし活動する。常備軍は19万人程度、予備役は6万人程度で、徴兵制はなく志願兵によって構成される。ヴィラロナは平和主義を標榜しており、軍事力の行使は原則として脅威に対する防衛のみと規定されている。そのため外征能力は極めて限定的で、国家規模に反してその影響力は非常に小さな物である。なおかつ周囲に目立った脅威が存在しない恵まれた立地条件にあり、他国からの侵略や攻撃を受ける可能性が極めて低いという現状から政府は極端な軍縮に走っている。その予算額はGDP比0.8%程で推移しており、兵器の維持すらままならないばかりか人員確保にも難が生じているという悲惨な状態にある。兵器も[[エオラム合州国]]や[[産農主義評議会連邦]]などからの輸入に依存しており、こうして剣も盾も他国に握られているような軍事組織が有事の際に本当に機能し得るかは未知数である。 | |||
一方保安軍の状況はこれとは対照的で多数の途上国を隣国に持つという立地のために、国家の治安維持には国境や海岸領域の警備の充実が必要であると認知され、充足状況は比較的良好である。またこの組織は王室麾下保安部隊「ラーレ・カリナ」の流れを汲んでおり、王室や王宮近辺での儀礼的な役割も果たしている。ただし国内での民族対立があるためにセンシティブな存在となっており、屡々政治問題として取り上げられる事もある。 | |||
== 地理 == | == 地理 == | ||
ヴィラロナ王国は[[バゼア大州]]の北部に領土を持ち、北方にて[[ルーテンシク共和国]]、南方にて[[ユネア連邦]]、[[ラデア共和国]]と隣接する立地にある。地勢と気候によって国土は北部のアルト、南部のジルカ、東部のレトルーダの3つの地方に区分されており、それぞれが異なった環境を持つため王国という枠組みがありながらその文化には多様性が見られる。 | |||
アルト地方は全域が亜寒帯湿潤気候(Dfc)に属しており、地勢は平坦であるが殆どが針葉樹林で覆われた厳しい自然の大地である。この地域の人口の大部分は南端付近に密集しているが、気候が高地地中海性気候へと変わり、夏は高温かつ乾燥したものになる。どちらにせよ農耕の発達し辛い環境下にある事に違いはなく、畜産業を食糧生産手段とした。ジルカ地方は亜寒帯湿潤気候(Dfb)と亜寒帯冬季少雨気候(Dwb,Dwc)に属しており、ユネアの山々が連なる山岳地帯となる。収率は悪いが耕作が可能であり、戦国時代はこの地域が主な舞台となった。今日でも経済や産業の中心として栄えているが、その地勢のため山岳の城塞都市や扇状地に所狭しと家屋が立ち並んでいく都市風景が目立っている。レトルーダ地方は西岸海洋性気候(Cfb)が広範囲にわたって分布し、地勢もなだらかな斜面が続くものであるため農業が発達しヴィラロナの穀倉地帯と言われている。東と南が海となり開けているため、宇宙領域開発局アインフィエル宇宙センターが設置され、宇宙開発の拠点となっている。この地域は[[イーレ人]]の割合が極めて高く、[[ロトン語]]が日常的に利用されている。 | |||
== 国民 == | == 国民 == | ||
ヴィラロナ王国は、植民地時代に移住してきた[[ | ヴィラロナ王国は、植民地時代に移住してきた[[イーレ人]]の子孫と先住民族である[[ヴィエル人]]、そして[[ユーネ人]]や[[イーレ大州]]内陸部の少数民族を含む多民族国家である。[[イーレ人]]は旧宗主国の[[ノーツェア連邦]]、そして[[エルヴァク帝国]]や[[フランヴェント帝国]]にルーツを持つ者が多いとされ、色白でブロンド髪を特徴とする事からヴィテーニャ([[ヴィエル語|備]]:Viteíne、白人)と呼ばれる。ヴィテーニャは今や国内総人口の約3割を占めており、彼らの言語[[ロトン語]]も広く普及している。 | ||
一方で[[ヴィエル人]]は[[フレス人]]に起源を持っており、[[フレス帝国]]の滅亡の際、北西方向に逃れた分派が今日の[[ヴィエル人]]となっている。現代[[フレス人]]と[[プラド人]]がほぼ同一の存在と言われているのに対し[[ヴィエル人]]には若干の差異が認められ、[[フレス帝国]]の崩壊以前に分岐していたとされる。[[バゼア語族]]沿海語派に属する[[ヴィエル語]]を用いており、[[ロトン語]]との意思疎通は不可能である。彼らの身体的な特徴は他の[[バゼア人]]と共通する物で、黒の頭髪に紺色の虹彩を持ち、肌の色は黄色系統で身長は個人差が大きく体格は細身である。厳しい自然環境に適応するために実利と計画性を重んじており、義理堅い性格をしている。口数は決して多くなく内気で、物事は良い方に捉えず、褒められるのは苦手などと言われてきたが、国土開発の進行によって変化が生じていき、近年では陽気で自由奔放な人も増えている。彼らは旅好きの精神を育んでおり、自らが遠方へと足を運ぶこともあれば、逆に旅人をもてなして言葉を交わし異国の地に思いを馳せることも好む。 | |||
== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||