「ヴィラロナ王国」の版間の差分
ページの作成:「{{国家 |日本語名 = ヴィラロナ王国 |英語名 = 英:Kingdom of Vierarona |現地語名 = 備:Fiustáirecite ru mVierearóna |国旗ファイル名 = VieraronaFlag.png |政治体制 = 立憲君主制・民主主義 |イデオロギー = 自由主義 |経済方式 = 自由市場 |首都 = エルスティーナ |公用語 = ヴィエル語 |通貨 = ルント |軍隊 = 王立国防軍 |最高指導者…」 |
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ヴィラロナ王国([[ヴィエル語|備]]:Fiustáirecite ru mVierearóna、フュスターリャキーテ・ル・ミリャローナ)は[[バゼア大州]]の北部に存在した立憲君主制の国家。[[バゼア諸国共同体]] | ヴィラロナ王国([[ヴィエル語|備]]:Fiustáirecite ru mVierearóna、フュスターリャキーテ・ル・ミリャローナ)は[[バゼア大州]]の北部に存在した立憲君主制の国家。[[バゼア諸国共同体]]の一国である。人口は1億4000万人ほど、首都は[[エルスティーナ]]、最大都市は[[アインフィエル]]。北方にて[[ルーテンシク共和国]]、南方にて[[ユネア連邦]]、[[ラデア共和国]]と隣接する立地にある。北方系[[イーレ人]]と[[バゼア系民族]]の[[ヴィエル人]]によって構成される多民族国家であり、北部や内陸部に先住民語保護地区ルミリュコースカ([[ヴィエル語|備]]:Ru mVieriucósca)を設けている。 | ||
冒険時代は[[ノーツェア王国]]の植民地であった。[[イーレ大州]]に気候が近かった事から[[エオラム合州国]]と同じように、プランテーションではなく入植地として扱われていた。これを要因として近代的な価値観が根付き、[[バゼア大州]]で唯一の民主主義国家となっている。広大な国土に多くの人口を抱え、外海へのアクセスもあるという比較的恵まれた立地条件から多くの投資を集める事になり、[[蒼天世]]には「バチュカの雪融け」と呼ばれる工業化と経済発展を経験する事になった。その最たる例として3154年13月9日の[[ラーロ1号]]の軌道投入が挙げられ、途上国とされていながらも宇宙開発の三番手に躍り出ていた。 | |||
== | == 概要 == | ||
<span style="font-size:20px;color:#213776;">'''''- Catch up with the world and surpass it. The day when permafrost thaws is near. -'''''</span><br><span style="color:#213776;">'''世界に追いつけ、追い越せ。永久凍土の融ける日は近い。'''</span> | <span style="font-size:20px;color:#213776;">'''''- Catch up with the world and surpass it. The day when permafrost thaws is near. -'''''</span><br><span style="color:#213776;">'''世界に追いつけ、追い越せ。永久凍土の融ける日は近い。'''</span> | ||
[[Apola Trajectory]]世界観において、ヴィラロナ王国は[[旭天世]]から[[蒼天世]]にかけて存在した極東の開発途上国です。その国土は世界一過酷と言われる自然環境の中にありますが、[[蒼天世]]より開発が進められて急速な経済発展を遂げており、新興工業国とされる事もあります。 | [[Apola Trajectory]]世界観において、ヴィラロナ王国は[[旭天世]]から[[蒼天世]]にかけて存在した極東の開発途上国です。その国土は世界一過酷と言われる自然環境の中にありますが、[[蒼天世]]より開発が進められて急速な経済発展を遂げており、新興工業国とされる事もあります。 | ||
この国は他の[[バゼア大州]]諸国と同じく、[[ノーツェア王国]]によって植民地化されるという苦い歴史を持っています。[[イーレ大州]]に環境が近かったため多くの[[イーレ人]] | この国は他の[[バゼア大州]]諸国と同じく、[[ノーツェア王国]]によって植民地化されるという苦い歴史を持っています。[[イーレ大州]]に環境が近かったため多くの[[イーレ人]]が移り住み、社会構造は大きく変えられていきました。 | ||
その爪痕は未だ残っており、移住者の子孫と先住民族[[ヴィエル人]]との間で対立が絶えず、不安定な状態が続いています。それが足枷となり、[[エオラム合州国]] | その爪痕は未だ残っており、移住者の子孫と先住民族[[ヴィエル人]]との間で対立が絶えず、不安定な状態が続いています。それが足枷となり、[[エオラム合州国]]とは対照的に「先進国になりきれない国」と揶揄されています。しかし発展を見込める要素を数多く持っており、今後の動向が注目される国ではありました。 | ||
そう、[[大災厄|あの災害]]が起こるまでは。 | そう、[[大災厄|あの災害]]が起こるまでは。 | ||
テーマカラーは<span style="color:#213776;">'''紺色(''#213776'')'''</span>。先住民族、[[ヴィエル人]]のシンボルカラーです。 | テーマカラーは<span style="color:#213776;">'''紺色(''#213776'')'''</span>。先住民族、[[ヴィエル人]]のシンボルカラーです。 | ||
== 歴史 == | |||
ヴィラロナの起源は[[フレス人]]にある。元々彼らは中央イーレにて狩猟採集生活を営む民族であったが、気候変動等を理由として南西方向へと進み[[バチュカ海]]南岸に到達、定着する事になり、バゼア諸民族の歴史が始まった。豊かな大地を求める彼らは[[タド・アレム川]]流域に栄えた[[ギザン朝イルカード]]と接触。侵攻の末これを滅亡させる。そのまま破竹の勢いで西進し、紀元年頃には[[トメキル朝ヒルグアーレ帝国]]の征服も成して[[イーレバゼア大陸]]を横断する巨大帝国を築き上げていた。しかし王位継承を巡って[[フレス帝国]]は内部分裂を起こし、そこを突く形で複数の国家が独立。[[フレス人]]は東へ東へと押し戻されていき、10世紀には大陸の端に達して北フレスと南フレスの二つに分岐した。この前者がヴィラロナ王国や[[エウステレア帝国]]、後者が現在の[[フレステア王国]]へと繋がっていく。 | |||
かくして現在の北バゼアに到達した[[ヴィエル人]]であったが、国家としての基盤が崩壊しているその状況のため、帝国継承を巡る争乱に明け暮れる事になる。諸侯による群雄割拠はやがて7つの国家へと収斂し、互いに覇を競う戦国時代へと突き進んでいった。数世紀に渡る戦乱の末2304年、最も北に位置するアルトレーナがこれを統一し、現在に続くシェステューラ朝ヴィラロナ王国の原型が出来上がった。しかし程なくして[[イーレ大州]]や[[ハメア大州]]北部の[[冒険時代]]が始まり、[[ノーツェア王国]]による侵略を受け滅亡、同国の植民地となる。植民地時代は薄明大戦まで続き、宗主国の条件降伏による自治領政府の解体で独立が達成された。しかしイーレ系住民の特に多かったレトルーダ半島はヴィラロナ王国からの分離を主張し、この地の主権を巡る[[レトルーダ紛争]]が長きにわたって繰り広げられる事になる。 | |||
== 政治 == | |||
ヴィラロナは正式名称に王国が入る通り王を君主として戴く君主制を採る。ただしそれは民族の象徴としてのみの存在であり、政治はあくまで国民が担うとする国民主権の原則の元に国家が運営される。政治体制は議会主権と権力融合を特徴としており、立法府たる王国評議会を最上位の機関であると定義し、行政府はその構成者から成る。このため評議会議長が政府代表として位置付けられ、三権分立を行う国家とは区別される。 | |||
こうした民主主義の体制は[[バゼア大州]]で唯一のものであり、「バゼアの優等生」として多くの投資を集める要因となった。先進国の所在する大州は開発され尽くし、[[サレア大州]]は敵対的でその他は前近代的という状況があったため、利益率の高い投資先として好まれていたのである。しかし実際は移住者の子孫と先住民族との間の対立があり、内戦とまでは行かずとも決して安定しているとは言えない状況下にあった。このため他の地域の発展に伴ってヴィラロナは次第に見放され、成長率も停滞していきいつしか「先進国になりきれない国」と揶揄されるようになった。[[エオラム合州国]]と歴史と地理条件に類似箇所があるため、「失敗したエオラム」と言われる事もある。 | |||
外交の面では[[バゼア諸国共同体]]に属しており、[[バゼア大州]]最大の国家であるこの国は同地域の安定化と発展に多大な役割を果たしている。それ以外には投資を呼び戻す目的で[[イーレ大州]]重視しつつ、国際協力にもある程度の貢献をするなど典型的な民主主義国家の方策を採っていた。ラディルカード圏とは経済競争を繰り広げているが外交上は良好な関係を築けており、周囲に目立った脅威が存在しない恵まれた立地条件にある。ただ唯一[[全ラペア集産ラニヴェ主義インターナショナル|インターナショナル]]の存在には危機感を示しており、他国と協調して制裁を課すなど時と場合によっては敵対行動に及ぶ事もある。 | |||
== 軍事 == | |||
ヴィラロナ王国は国軍として国防軍と保安軍の2系統の軍事組織を有する。前者は陸軍・海軍・航空宇宙軍、後者は陸上保安軍・海上保安軍から成り、合わせて5軍から編成されている。自国の主権領域と関連地域の防衛行動や災害派遣を存在意義とし活動する。常備軍は19万人程度、予備役は6万人程度で、徴兵制はなく志願兵によって構成される。 | |||
ヴィラロナ自身が平和主義を標榜しており軍事力の行使は原則として脅威に対する防衛のみと規定され、そのため外征能力は極めて限定的でその影響力は非常に小さな物である。なおかつ周囲に目立った脅威が存在しない恵まれた立地条件にあり、他国からの侵略や攻撃を受ける可能性が極めて低いという現状から政府は極端な軍縮に走っている。その予算額はGDP比0.8%程で推移しており、兵器の維持すらままならないばかりか人員確保にも難が生じているという悲惨な状態にある。あまりにも安全過ぎる立地は国民の平和ボケという問題を生じさせており、「何であろうと話し合いで解決できる」という理想論が国内に蔓延し、そして軍事への投資をより渋らせている。今や兵器の大半を[[エオラム合州国]]や[[産農主義評議会連邦]]などからの輸入に依存しており、剣も盾も他国に握られているという状況にある。何らかの行動を起こす度に国内では反対運動が展開され、よって訓練すらも十分に行えていない。これほどまでに冷遇されている軍事組織が有事の際に本当に機能し得るかは未知数である。 | |||
一方保安軍の状況はこれとは対照的で、多数の途上国を隣国に持っており、国家の治安維持に国境や海岸領域の警備が必要であると広く認識されているため、充足状況は比較的良好である。王室麾下保安部隊「ラーレ・カリナ」の流れを汲んでおり、王室や王宮近辺での儀礼的な役割も果たしている。ただし国内での民族対立があるためにセンシティブな存在となっており、屡々政治問題として取り上げられる。 | |||
== 地理 == | |||
ヴィラロナ王国はバゼア大州の北部に領土を持ち、北方にて[[ルーテンシク共和国]]、南方にて[[ユネア連邦]]、[[ラデア共和国]]と隣接する立地にある。7つの公国から成る連合国家であり、構成国は北から順にアルトレーナ、シェローザ、レトルーダ、シェルタナ、ジルクラハル、フェダーナ、エルシュカ。これらは戦国時代の諸勢力に由来する物である。このためヴィラロナ「連合」王国と呼称する事もできるが、この名称は公には用いられていない。 | |||
地勢と気候によって国土は北部のアルト、南部のジルカ、東部のレトルーダの3つの地方に区分される。それぞれが異なった環境を持っており、王国という枠組みがありながら独自の文化を発達させている。アルト地方は全域が亜寒帯湿潤気候(Dfc)に属しており、地勢は平坦であるが殆どが針葉樹林で覆われた厳しい自然の大地である。人口の大部分はこの地域の南端付近に密集しているが、気候が高地地中海性気候へと変わり、夏は高温かつ乾燥したものになる。どちらにせよ農耕の発達し辛い環境下にある事に違いはなく、畜産業を食糧生産手段とした。ジルカ地方は亜寒帯湿潤気候(Dfb)と亜寒帯冬季少雨気候(Dwb,Dwc)に属しており、ユネアの山々が連なる山岳地帯となる。収率は悪いが耕作が可能であり、戦国時代はこの地域が主な舞台となった。今日でも経済や産業の中心として栄えているが、その地勢のため山岳の城塞都市や扇状地に所狭しと家屋が立ち並んでいく都市風景が目立つ。レトルーダ地方は西岸海洋性気候(Cfb)が広範囲にわたって分布し、地勢もなだらかな斜面が続くものであるため農業が発達しヴィラロナの穀倉地帯と言われている。東と南が海となり開けているため、航空宇宙領域研究開発局アインフィエル宇宙センターが設置され、宇宙開発の拠点となっている。この地域はイーレ系住民の割合が極めて高く、[[ロトン語]]が日常的に利用されている。 | |||
== 国民 == | |||
ヴィラロナ王国は、植民地時代に移住してきた[[イーレ系民族]]の子孫と先住民族である[[バゼア系民族]]の一派[[ヴィエル人]]、そして[[ユネア系民族]]や[[イーレ大州]]内陸部の少数民族を含む多民族国家である。[[ヴィエル人]]は[[フレス人]]に起源を持っており、[[フレス帝国]]の滅亡の際、北側に逃れた分派が今日の[[ヴィエル人]]となっている。そしてさらに、元々[[バチュカ海]]南岸に暮らしていた側面と[[イーレ大州]]や[[ハメア大州]]から戻ってきた側面に区分される場合もあり、北部に住む前者をアルト人、南部に住む後者をジルカ人と呼称している。ちなみに現代の[[フレス人]]はジルカ人に、[[エウステレア人]]はアルト人に類縁であり、言語面でもその特徴が表れている。[[ヴィエル人]]の[[バゼア大州]]北部への定着は12世紀頃に始まる。それまでの該当地域は狩猟採集部族が少数点在するのみで、この定着によって初めて文明がもたらされたとされる。彼らはラディルカード圏と激しく敵対しており、[[イーバル川]]に壁を築いて北バゼアと中央バゼアを隔てていたという。この史跡は今もなお残っており、また世界最古の国境線として機能している。 | |||
[[ヴィエル人]]の身体的な特徴は[[バゼア系民族]]と共通する物で、黒の頭髪に紺色の虹彩を持ち、肌の色は黄色系統で身長は個人差が大きく体格は細身である。厳しい自然環境に適応するために実利と計画性を重んじており、義理堅い性格をしている。口数は決して多くなく内気で、物事は良い方に捉えず、褒められるのは苦手などと言われてきたが、国土開発の進行によって変化が生じていき、近年では陽気で自由奔放な人も増えている。彼らは旅好きの精神を育んでおり、自らが遠方へと足を運ぶこともあれば、逆に旅人をもてなして言葉を交わし異国の地に思いを馳せることも好む。 | |||
== 関連項目 == | |||